今回テスト撮影を行ったのは1998年発売のAF一眼レフカメラ、ニコンF100です。
1996年に発売されたフラッグシップ機ニコンF5がサイズ・重量ともにヘビー級になってしまったことから開発されたようです。ダイキャストボディと防塵防滴処理されたコンパクトなボディに中身はほとんどF5という充実ぶりで、機動性に優れるこちらを使うプロも多かったとか。
正面から。今日のニコンデジタル一眼レフの基礎になったと言われるデザイン。型番ロゴが無ければデジイチと間違えてしまいそう。
軍幹部も、現在のデジタル機に受け継がれている造形ですね。最終コマ撮影後は赤い巻き戻しマーク2つを同時押しします。(設定変更は可能)
背面。デジタルとの大きな違いはここでしょうか。フィルムの確認窓が今となっては新鮮です。
マウント部。露出連動レバーが付いているのでMFレンズでも露出計が作動します。(非AIレンズは装着不可)
AFレンズはGタイプ・Gタイプ共に対応しています。
シャッター速度はB、30秒〜1/8000秒と非常に贅沢な仕様です。
使用電源は単三電池4本。急な電池切れでも比較的入手しやすいのはメリットですね。
レンズはMFレンズをメインに絞り優先AEとマニュアルモードでお散歩撮影です。
フィルムは、つい先日生産が終了してしまった「富士フイルムPRO400H」を使用しました。
曇天なのに、日が射しているのが面白くてつい撮ってしまいました。
もう少し、空を入れればよかったかも知れません。
Dタイプレンズは少し古めのAFレンズですが、思ったより合焦も早く軽量なのでお散歩スナップにはとても快適でした。
F100のファインダーはとても見やすく、MFレンズでもピント合わせがとてもしやすいです。フォーカスエイド機能も手伝って、安心して撮影が楽しむことができました。
広角レンズは建物全体を写す際に持っているととても便利です。
クラシカルなスタイルのNewFM2と比べて、かなりモダンな雰囲気が感じられます。
デジタル一眼レフ機と並べました。撮像サイズで言えばどちらもフルサイズですが、F100の方が一回りコンパクトに感じます。
どちらの機種もFマウントなので一部を除いたニッコールレンズの共用がしやすいのがさすがニコンです。
今回持ち歩いてみて、取り回しやすくAF・MFどちらのレンズも付けて楽しむことが出来るカメラでした。
ニコンのデジタル一眼レフカメラをお持ちの方も気軽にフィルムカメラを始めたい方にもオススメのカメラです。
※画像はフジフロンティアにてデータ化。