春の花が美しく特に牡丹で知られている真言宗の観音寺ですが、毎年、藤の花も素敵なので出かけてみました。
境内の一角に縁結びの道祖神と思われる石像があります。男の手が女の肩に女の手は男の手の上に寄り添い合う男女の石像を見ると装いから源氏物語を連想してしまいます。
源氏物語に登場する多くの女性のなかでも「紫の上」、「藤壷」のふたりの女性をどれほどまでに光源氏が愛したことか。藤の花はいにしえから理想の女性の例えとして特別な存在だったのでしょう。
藤色は淡く優しい高貴な色。風になびき頼りなく揺れる様やそれとは対照的に離れまいと強く絡み付く蔓の様は光源氏ほどの男でも、その魅力の虜に・・・・・・
境内の幾つかの春を添えます。