1980年代にトキナーより発売されていた中望遠マクロレンズ。元々トキナーが米国Vivitar用レンズとして製造を請け負っていたマクロレンズを、光学系をそのままに自社ブランド品として製造販売したものです(諸説あります)。よって、当時のフィルム一眼レフ各マウント用が存在します。専用フードと、等倍撮影用のコンバーターが付属品として同梱されていました。現在中古市場にある個体はほとんどがレンズ単体のみで、フードやコンバーターは入手しづらい状況です。
写りについては、国外で「Bokina」、Bokeh(ボケ)とTokinaの造語で呼ばれるほどで、ボケの良さが高く評価されていました。また解像力も非常に高く、デジタル機で撮影しても乱れは感じません。
今回、筆者所有の個体でテスト撮影をしましたので、ご覧いただけましたらと思います。
ボディはNikon Z 6、アダプターFTZ併用でニコンFマウント用を使用しました。
※レンズ本体画像は弊社在庫品を使用しております。
マニュアルフォーカスでExif非対応である点は如何ともしがたいところですが、逆にマウントアダプターが入手できれば、ミラーレス機のほとんどで使用できるはずです。現代のレンズに引けを取らない素晴らしいレンズと思いますので、是非ご自身のカメラで写りをご堪能ください。