日本カメラ博物館にて、2024年7月9日(火)から10月20日(日)まで、東京のカメラメーカーの歴史を紹介する特別展『Camera・Made in TOKYO』が開催されます。
日本製カメラとは、日本のカメラメーカーが製造販売したカメラを指します。現在では、日本国内 だけではなく海外で生産されたカメラも多く含まれていますが、かつてはほとんどのカメラが日本国内で生産されていました。そして、日本製カメラが著しく成長してきた第2次世界大戦前後から1960年代にかけては、多くのカメラが東京で製造されていました。
一方、長野県には諏訪を中心にカメラやレンズなどの精密機械産業が集中していましたが、これは養蚕業が1929(昭和4)年の世界恐慌をきっかけとして衰退したことによる軍需工場への転換、そして戦後に精密機械工場に転用され、生産拠点が東京から移転したという歴史的背景も関係しています。
今回の特別展は、カメラの一大生産地だった東京に存在していた会社や、製造されたカメラを、地域に関する学習的な要素も含め紹介する企画です。第2次世界大戦期の1944(昭和19)年8月に機械試験所から発行された『国産写真機の現状調査』や、日本写真機光学機器検査協会(現・日本カメラ財団)の輸出検査資料などの資料をもとに、東京のカメラメーカーの歴史を紹介いたします。
日本カメラ博物館ホームページより
上記引用にある『国産写真機の現状調査』によると、昭和19年当時、東京には51社のカメラ製造業社があったとのこと。今では考えられない数です。
今回の展示は、栗林写真機製作所(ペトリ)、ズノー光学工業、ワルツカメラ、目黒光学工業、ローヤルカメラ、ドリウカメラ、寺岡精工所等々、現存しないカメラメーカーの歴史に触れ、B級マニアックなカメラ(失礼!)を見れることがたまりません。
東京のそこかしこで日夜カメラが作られていた、夢幻のような時代に想いを馳せて、お楽しみください!
※日本カメラ博物館及び特別展の詳細はこちらからご確認ください。
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◎開催期間:2024年7月9日(火)~ 10月20日(日)
◎感染症対策について:手指消毒など、感染対策を実施しております。
◎開館時間:10:00~17:00
◎休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の火曜日) GW期間中の4/27(土)~5/6(月祝)は休まず開館
◎入館料:一般 300 円、中学生以下 無料 ※団体割引(10名以上)一般 200 円
◎所在地:〒102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル