YASHICA ML MACRO 55mm f2.8

京セラのヤシカ/コンタックスマウント一眼レフ用マクロレンズ。高い描写性能と強力なブランド力を持つ「カールツァイス Carl Zeiss」の影に隠れた、まさに「隠れた名レンズ」といえる「ML MACRO 55mm f2.8」をテスト撮影しました。
焦点距離:55mm
開放F値:f2.8
レンズ構成:4群6枚
最短撮影距離:0.25m
最大撮影倍率:0.5倍
全長:61.5mm
最大径:56.5mm
重量:305g
フィルター径:52mm
スペック的には、「Makro-Planar 60mm f2.8」に近似していますが、レンズ単体での撮影倍率が異なり(マクロプラナーは等倍)、サイズ・重量はマクロプラナーのほうが大きく重いです。
※ボディはNikon Z 6、レンズは筆者所有の個体を使用しています。JPEG、各種補正を切り画像処理ソフトでリサイズのみ行っています。

上の画像の中心部分を約9倍に拡大
上の画像の花部分を約9倍に拡大

絞り開放付近で撮影すると、繊細な雰囲気で花の柔らかさを表現しつつも細かい毛の一本一本まで解像してくれます。色乗りは少しあっさり目で、ツァイスレンズの発色を好まれる方には少々物足りなく思えるかもしれません。
鏡胴の奥にレンズがあり、レンズの直径が小さいこともあり口径食ははっきり表れます。ここも好みが別れるポイントではないでしょうか。
標準マクロは複写用と言われていた時代のレンズですので、花の撮影にはあまり向かないと考えていましたが自然な雰囲気で撮影できたことに満足しています。マクロプラナーよりも安価で流通しますが、絶対数が少ないため少々入手しづらいかもしれません。
※2024年8月11日現在、弊社ネットショップに在庫が掲載されております。こちらよりご覧いただけます。