M4/3機の強い味方!MFレンズ「LAOWA 17/1.8」

「ミラーレス機にアダプターを介して昔のマニュアルレンズを楽しむ」
という撮影方法がすっかり文化として定着しましたね。
ところが、現代のレンズにもマニュアルフォーカスのレンズがたくさん生まれています。
特にマイクロフォーサーズ機にとって苦手な広角域レンズはユーザーから大歓迎されるのではないでしょうか?

今回は中国のVenus Optics(ヴィーナス オプティクス)のレンズブランド、LAOWAから普段使いに最適なMFレンズ「C-Dreamer 17mm f1.8」のご紹介です。
ちなみに“LAOWA”とは中国語で「年老いた蛙」という意味だそうです。どことなくロックなネーミングです。

今回の17mm f1.8は35㎜換算すると約34㎜、ストリートスナップにも使いやすい画角になります。
またf値が1.8と明るいので暗所などでも活躍してくれそうですね。

まずは外観から見ていきましょう。

とても軽くコンパクトな印象です。GF1に装着してもそこまでバランスは崩れません。
金属外装のため十分な剛性。距離指標はftとm両方入っています。印刷ではなく刻印なのがうれしいです。
f1.8の明るさとは思えぬレンズ前玉のサイズです。
最短撮影距離は15㎝!マクロ撮影も楽しめちゃいます。
花形フードは着脱可能のため、よりミニマムな装備にすることもできます。

ではここから試写結果です。
使用カメラは2012年発売のLUMIX G5、絞り優先モードでISOは200~400にて撮影。
JPEG撮って出しのフォトスタイルはナチュラルです。
※ブログ用に画像サイズを加工してあります。

近代的な写りで非常にシャープです。
少しアンダー目に。曇天や日陰の質感を残しながらも鮮やかな壁面を捉えてくれたように思います。
最短撮影付近で。とても解像感のある描写です。後ボケもあまりざわつかず自然な雰囲気に。
いつもながらLUMIX機の色の綺麗さにも驚かされます。各色が喧嘩せずに持ち前の彩色を発揮してくれます。
f値に余裕があるので、暗所でもバランスの良い画質で撮影しやすいです。また標準域より少し広い34mmという焦点距離はスナップに最適な画角で、目の前を自然な距離感で切り取ることが出来たと思います。

【まとめ】
小さな見た目から想像もつかない描写力を備えたレンズに感じました。
換算で約34mmと日常使いにピッタリな上、マクロ撮影まで行える優等生タイプのレンズに個人的には思えました。
絞りのクリック感、ピントリングのトルクも適度で快適に操作できました。
マウントアダプターではなく、正当なM4/3マウントなので変に全長が追加されないのも取り回しの良さに貢献していると思います。
普段使いにも、MFレンズ初挑戦の方にもいかがでしょうか。