映画用フィルムを一般スチルカメラで使用できるように加工して販売してくれている「MARIXフィルム」。
35㎜フィルムや120フィルム、カラーやモノクロなど様々な種類のフィルムを提供してくれているフィルムブランドです。
映画用ということもあって、他のフィルムとは違いシネマティックな写りを楽しめるシリーズになっています。
今回は35㎜リバーサルフィルム「100 Daylight」を試し撮りです。
リバーサルフィルムとは、一般的によく見かけるネガフィルムと違って画像が反転していないため、現像したフィルムそのままで写りを見ることができるタイプです。
コダックのポートラやフジカラー100などに代表されるカラーネガフィルムと違って現像後の補正があまり効かず、玄人向けの難しいフィルムというイメージがあるかもしれません。
また、現像コストに関しても通常のネガフィルムよりも割高になってしまうかと思います。
ですが露出計付きのカメラやオートのカメラでも使用できますし、ヌケの良いクリアな仕上がりを体験すると、病みつきになってしまいそうな魔力を持っています。
そんな今回のリバーサルフィルム、まずはパッケージから見ていきます。
続いてパトローネを見ていきます。
レンズは国産レンズを何種類か試してみました。
試写画像はサイズを調整しています。
少し黄色と赤の発色が派手かもしれませんが、見たままに比較的近い気がします。
使い込まれた重機の傷跡など生々しく再現されていると思います。
歴史を感じる細い階段。両壁の色味の違いも面白かったのでパチリ。
撮影当日は晴天だったため、非常にヌケの良い晴天の1枚が撮れました。
やや曇天ですが、赤色が深く表現されています。壁面タイルの質感も個人的には好みです。
【まとめ】
現在販売されている他メーカー製のリバーサルフィルムと遜色なく使えたように感じました。
パーフォレーション近くに「EASTMAN」の表記があることから、やはりkodak製の映画用フィルムを加工した製品のようですね。一部では“エクタクローム”では?という話もちらほらと。
ちなみにMARIXカラーネガシリーズは光に敏感なためフィルム確認窓を遮光する必要があったのですが、リバーサルも同様なのでしょうかね…?
(担当は試すのがもったいなくて遮光の必要のないM6で試写しちゃいましたっ!)
ともあれ、非常に高価で難しいリバーサルフィルムをお手頃に試すチャンス。
極彩色のスライドフィルムをMARIXでデビューしてみるのはいかがでしょう?