キノ精密 KIRON 105mm f2.8 MACRO

「キロン」というレンズブランドをご存じでしょうか。
かつて日本国内に存在したメーカー「キノ精密工業」のブランドですが、1980年代の数年間だけ販売されたので、当時を知る方でも認知度は低いと思います。
キノ精密としては、アメリカのVivitarをはじめ国内外各社にOEM供給していたので、実はキノ精密製造というレンズを使用された方もいらっしゃると思います。
今回は、キノ精密製の中でも評価の高い、「KIRON 105mm f2.8 MACRO」の実写画像をご紹介いたします。このマクロは、KIRONとして国内各社のマウントで発売されましたが、このほかVivitar、LESTER A DINE、RIKENON、AVENON等に同一仕様で供給されました。良く解像してボケも奇麗、発色も良いので担当はベンチマークレンズとして愛用しています。

KIRON 105mm f2.8 MACRO
焦点距離:105mm
開放F値:f2.8
レンズ構成:6群6枚
最短撮影距離:0.35m
最大撮影倍率:等倍(1:1)
レンズ全長:約102mm(マウントによる)
重量:約620g(マウントによる)
最大径:72mm
フィルター径:52mm
使用ボディ:Nikon Z 6
※JPEG撮影、画像はリサイズして掲載しています

絞り開放
絞りf5.6

マウントの異なる複数の個体をし使用して撮影しましたが、個体差もほとんど無く写りは安定しています。発色についてはドイツ製レンズのほうが鮮やかな印象を受けますが、見た目の印象に近い調子が出ていると思います。
等倍撮影でも像の乱れはほとんど確認できませんので、マニュアルフォーカスが苦でない方は是非一度お使いいただきたいレンズです。