国産フィルム試写!「フジフイルム カラーネガ400」

今年も残すところあとわずかになってまいりました。
今回はフィルム試写のリポートです。

国内のみならず、世界的にファンがいる富士フイルム。
そんなフジフイルムから今年新しく登場したカラーネガ、「フジフイルム400」の試写を遅ればせながら行いました。

フジフイルムのカラーネガフィルムはX-TRA400スペリアプレミアム400、高品質なPRO400Hなど数々の名フィルムを展開していきました。
その描写は日本の色彩を鮮やかに映し出し、ファンを虜にしています。

まずはパッケージ外観から見ていきましょう。

フジフイルムの特徴である、緑と青の色味を表すパッケージカラー。
従来のデザインと少し違う意匠です。

説明文は日本語表記ですが、生産国が従来の日本製から、“MADE IN USA”に変わっています。
今まで海外販売だったラインナップを国内でも販売するようにした、とのことですね。
細かいですが、両側の蓋は糊付けではなくテープ留めされています。

パトローネのラッピングも従来のフィルムよりシンプルになっています。勿論DXコードは搭載されています。

フィルムの箱には撮影の絞り値目安が復活しています!
再生産X-TRA400では省略されていたので、フルマニュアルカメラユーザーにはうれしいポイントですね!

さて、それでは試写です。
使用カメラはライカM6。レンズはCanonの35/2(L39)での撮影です。

歴史ある飲食店です。今までのフジフイルム400に比べ青みがあるような気がします。
椿山荘ホテル内の庭園にて。紅葉の色味を鮮やかに映し出してくれました。
同じく椿山荘にて。ミストが幻想的な雰囲気を出しています。個人的には草木の発色が何となくKodak製のウルトラマックスに近い(?)印象でした。

そして今回はベネズエラ産のマウントアダプター「アメデオアダプター」を使用し、コンタックスマウントの“ゾナー5㎝/1.5“を試してみました。
内爪標準専用タイプで、両爪対応モデルと違い最短0.7mまで寄れるのが特徴です。

国産レンズとはまた一味違った味わい。合焦した瓶や天板の質感がとてもよく出ている様に思えました。
こちらも少し青みが特徴的な1枚。被写体の質感はキチンと出ているかと。
光がフラットな場面では、とてもニュートラルな発色です。開放近くではとても立体感のある描写をしてくれました。

使用したのは1951-53年の間に製造された“ツァイス・オプトン”銘のゾナー 5㎝ f1.5。
約70年前に作られたレンズとは思えないほどの描写を見せてくれました。

【まとめ】
今まで使っていたフジフイルムの400カラーネガとは違った味付けのフィルムに感じました。
使いづらいといったことはなく、クセなく扱えるフィルムでした。
従来の色調のフジカラー100と撮り比べてみるのも面白いかなと思いました。
日中はもちろん、ISO100に比べ屋外屋内ともに手ブレの心配も少なく運用できるオールマイティなフィルム。
初めてフィルムカメラを扱うお供にもいかがでしょう?

もう間もなく2025年です。
ぜひ来年も素敵な写真ライフをお楽しみください。