銀幕の小さな部屋「浅田家!」

「家族」をテーマに作品を作り続ける写真家、浅田政志さんの半生を描いた「浅田家!」が公開されましたね!
主人公の浅田さんを演じるのは演技派、二宮和也さんです!
吉永小百合さんと共演が話題になった山田洋次監督作品「母と暮らせば」や、クリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」での歩兵役で世界から絶賛されました。

そんな映画「浅田家!」はまさにカメラと共に作られた作品と言っても過言では無いのでは!
果たして、どんなカメラが物語を彩るのでしょうか。

ポスタービジュアルにもなっている二宮さんが、にこやかにカメラを構えながらこちらを向いている一枚。
手の中に包まれた漆黒のボディ。そのコンパクトながらも存在感を放つカメラの頭部には「NIKON」の文字が…
そう、このカメラはニコンの一眼レフ。前面に機種名が無く、巻き戻しクランクの根元にダイヤルのギザギザが確認出来ることから、1978年に発売された「ニコンFE」ですね。

LR44若しくはSR44×2個を電源とする電子制御シャッター方式のカメラです。絞り優先に対応したカメラで、シャッターダイアルを「A」に合わせておくと、撮影者が決めたF値に合わせて自動でシャッター速度を決めてくれます。
シャッター速度は1/1000〜8秒とBで、万が一電池が切れてしまっても機械式シャッターで1/90が使えるという嬉しい機能を搭載しています。もしもの時の緊急シャッター。デジタルカメラには無い機能ですね!

また、Ai方式レンズ対応のカメラですがマウント部分の連動レバーを倒せば、Ai以前の古いFマウントレンズ(通称:非Aiレンズ)が使えるようになります!但し、その際は露出計が連動せず、絞り込み測光になってしまいますが…。
しかし、この機構は後継機のFE2やFM2等は省略されてしまったので、非Aiレンズをお持ちでフィルム一眼中級機の購入を考えている方には一つの選択肢になるのでは無いでしょうか?

レンズ着脱指標の手前にある銀色のポッチを押すと、すぐ上のレバーを倒す事が出来、非Aiレンズが使えるように!

軽量・コンパクトで露出も合わせるのを手伝ってくれる。
これからフィルムカメラを始めようと思っている方にも、とってもオススメできるカメラだと思います!

ニコンFE+ズームニッコール35㎜−70㎜ f3.5〜4.8

お店にあったレンズを付けて、ポスターと同じ組み合わせにして撮ってみました!
比較的新しめのフィルム一眼レフ「FM10」や「FE10」に付いてきたキットレンズみたいですね。
全体的にプラスチッキーで若干チープに感じるかもですが、小型・軽量で気軽に持ち運ぶにはもってこいです。
商品自体は結構見つけやすいですが、よりワンランク上の質感をお求めでしたら
「Aiズーム35−70㎜ f3.3-4.5S」も選択肢として良いかも知れませんね。

小さいけれども、確かな質感。
外出の際に撮影を手助けしてくれる可愛い相棒と、一枚一枚大切に写真に収めてみてはいかがでしょうか?

他にも中判カメラが出ているみたいなのですが、一度ちゃんと作品を鑑賞して確認したいと思います!

ニコンFEボディ(ブラック)