OLYMPUS OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm f2

今回は、オリンパスOM一眼レフ用標準マクロレンズ、OM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm f2のテストをしてみました。
全長:55mm
最大径:69mm
重量:320g
レンズ構成:7群9枚
フィルター径:55mm
使用ボディ:Nikon Z 6 (JPEG撮影)

1985年発売でOM一眼レフ用としては最後期のレンズです。といっても、発売から40年を経過しようというレンズです。撮影条件によってはフレア・ゴーストが発生しコントラストが低下することがあります。
それでもなお、名レンズとして高評価を得るポイントはどこにあるのか。実写して確認することにしました。

ここまで絞り開放での撮影ですが、合焦点はしっかり解像していますが、花弁や若葉の柔らかさや「なま」の質感が表現されていると思います。
以下、f5.6以上に絞り込んで撮影したものです。絞り羽根枚数の関係上六角形のボケが現れてしまいますが、シャープネスやコントラストは目に見えて向上しますので、記録撮影用等うまく使い分けると良いと思います。

以下、アザレアを絞り値を変えて撮影してみました。

f2(開放)
f2.8
f4
f5.6
f8

絞るほど後ボケの形状がはっきりして、かつ六角形の絞りの形が点ボケに現れますので、背景が煩い場合は開けて撮影することが多くなりそうです。と同時に被写界深度がごく浅くなりますので、ピント合わせには細心の注意が必要と思います。

実際に撮影してみて、このOM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm f2は単純なマクロレンズではなく、f2の標準レンズにマクロ機構を付け足した、非常に贅沢なレンズであると感じました。明るさ、ボケ、近接撮影、解像力といずれも我慢することなく盛り込まれた素晴らしいレンズです。標準レンズをお探しの方には、是非候補にしていただきたいと思います。