こ・い・し・く

香り豊に慎ましく咲く馬酔木。ひっそりと可憐なその姿に古では恋歌に歌われることが多かったようです(昨年掲載しましたね)。

ふたつもじ 牛の角もじ 直ぐなもじ ゆがみもじとぞ 君は覚ゆる

この歌は馬酔木の花とは関係のないおりの歌です。幼い娘からしばらく逢えない父親にと歌われた恋しく慕う気持ちが可愛く、私に馬酔木の花から連想させてくれました。唯一、記憶にある「徒然草」六十二段の歌です。

NIKON AF MICRO NIKKOR60/2.8

娘のいない私には一生縁のない歌ですが馬酔木の花を見るたびに少しだけ父親として男として背伸びしたくなる私であります。

あるウイスキー工場の近くの歩道には種類の異なる馬酔木が20m程ピンクとホワイトの花を咲かせていました。(やや日当たりの良い場所に適している種類なのでしょうか?)

CANON MACRO FD50/3.5

NIKON AF MICRO NIKKOR60/2.8

CANON MACRO FD50/3.5