レンジファインダーカメラ「コニカII」

camera: Konica II
lens: Hexanon 50/2.8
film: Kodak GOLD 200

1947年に発売された高級レンズシャッターカメラ「コニカ」シリーズの次男坊です。初代から4年経った1951年に誕生しました。I型がレンズにシャッターが付いていたのに対し、II型はボディにシャッターボタンが付いていて近代に通じるデザインになりました。

I型から引き継がれる補色鏡のファインダーは非常に見やすく、二重像の合致を強力にサポートしてくれます。

巻き上げ・巻き戻しはこの時代によく見られるノブ式。巻き上げは一枚ごとに止まってくれます。巻き戻しはクランクが無いので、長尺フィルムだと巻き取りが結構しんどいです。

こちらの個体はヘキサノン50ミリ/f2.8が付いています。他にも45ミリ/f3.5や50ミリ/f2などのモデルが存在します。
また、ボディ前面にダイヤル付のモデルもあり、タイム切り替えが可能となっています。

シャッター速はB.1〜1/500。普段使いには十分ですが、高感度フィルムの場合日中だとシャッター速度が足りなく感じてしまうかもしれません。
今回の試写ではISO 200のフィルムを使用しました。日中や夜間でも使いやすいフィルムです。

ニコンほどこってりはしていないようですが、力強い描写に感じます。
ソファの網目まで写しこんでるのに驚きました。
開放f値は暗めに感じますが、こういった灯りはわりと写せます。

“写真を撮る”これだけを装備した非常にミニマムなボディ。ストラップ用のアイレットが付いていないので、首から下げるには速写ケースが必要ですが、突起が少ないデザインなのでアウターのポケットにもおさまりやすく、三脚座に取り付けるハンドストラップも相性が良いかもしれません。

左:Konica IIB-m、右:KonicaII

当時の高級カメラ、どこか気品の漂うコニカ三兄弟の次兄。サイズとしてはシリーズどのモデルも小型の分類なので、メインにもデジタル機のお供としてもオススメです。

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