ミニョン(仮名)

いつもの散歩コースを変更してはじめての路地を歩いてみました。午後は日陰の森と森に挟まれた住宅地の一角、庭の傍らに猫ちゃんの簡単な寝場所と食事用の器の置かれた場所を通りかかりました。もしやと回りに目をやることしばらくすると、彼女は塀の上に飛び乗りゆっくりと大きくヨガの猫のポーズ。庭の睡蓮鉢の水でのどを潤し私との距離を意識しながら「さてどうしようかなー」という面持ちで瞳をこちらに向けてくれました。

しばらくすると、側に飛び降りたキジバトにちょっかいを出し、手に負えないとわかると家と家の間に消えてしまいました。諦めた私はそのままその場を離れましたが、数軒先で私に声を掛けてくれたのが先程の彼女でした。

ペルシャの血が濃く混じった和猫との間に生まれた女の子のように思われます。とても素敵な子なのでミニョン(仮名)と昔ドラマで知った単語が浮かび自然と呼びかけていました。

こんど会う時はもっともっと優しい瞳でおじさんを見つめてね。

エルマー(L)135/4