手賀沼の夏

数年前に見た手賀沼の蓮の花を思い出し出掛けてみましたが、残念なことに葦にそのスペースを奪われ設けられたデッキも立入禁止になってました。自然によるものか人為的なものか消滅した原因はわかりません。願わくば、手賀沼の自然環境に適した結果であったと思いたいですね。

夏休み初日の日曜日でしたが、サイクリングやウォーキングロードを利用される方が少ないのも当然です。半袖からのぞく肘から指先にかけて“ヒリヒリ”と焦がされることを自覚しながらの午後のひとり旅でしたから。時々ペダルを踏む足を休めて水分補給。湖面の上で冷やされた風が爽やかに涼しく私を通り抜け心の中を空っぽにしてくれました。

追いかけてくるようなヒバリの声も私への温かいエールに聞こえました。

久しぶりに水面に沈む太陽を見ることができ、遠い昔、夜行列車の窓から見た宍道湖の眩しい夕日を懐かしく思い出しました。忘れられない大切な記憶です。

……行き交う人もまばらに、いつの間にかひとりぼっちになっていました。

※今年は四年ぶりに手賀沼の花火大会が八月五日に開催される予定です。多くの人が集い賑わうことでしょう。(この静けさが嘘のように)

SUMMAR 5cmF2 (L39)

VOIGTLANDER COLOR -HELIAR 75mmF2.5 MC (L39)