1990年代、カメラメーカー各社が高級コンパクトカメラを発売。それらがブームとなっていました。
その最中の1992年、コニカから発売された高級コンパクトカメラがこの『HEXAR (ヘキサー)』です。
高級コンパクトカメラというと、手の中にすっぽりと収まる小ささが魅力のひとつですが、このカメラは大きいです。とてもじゃないが、手の中には収まりません。コンパクトカメラと呼ぶことが憚られる大きさです。
しかし、搭載されているレンズ「HEXAR LENS 35mm f2」の描写の素晴らしさから、現在でも根強い人気があります。
そんなコニカ HEXARのエモいポイントはここ!

何にも似ていない、個性的なスタイリング。刺さる人には刺さりまくるかもしれません。

背面からトップカバーに近づきます。

液晶まわりにズーム。
なんだか、ちょっとした違和感を感じませんか。

ここ。リワインドボタン。途中巻き戻しをするためのボタンです。
形状はよくあるリワインドボタンの形状ですが、問題は場所です。
通常、リワインドボタンというと、底部やボディ側面についていることが多い印象だと思います。まるで、途中巻き戻しが恥ずかしい事であるかのように、目立たない位置にあることが多いのです。
しかし、このカメラの場合、堂々とトップカバーにあります。
本来は隠されているものが露出してしまっているような、恥部や弱点をさらけ出しているかのような、なんともいえない感覚。
“R”の文字と共に、さりげなく、しかし堂々と。
隣の”SELECT”の中に含まれているという事でしょうか。途中巻き戻しも選択に含まれているよ、と言いたいのでしょうか。
「途中で止める?いいんじゃない? You、巻き戻しちゃいなよ!」
そんな声が聞こえてきそうです。
コニカHEXARのエモいポイントは、間違いなく、このリワインドボタン。
異論は認めます。