フィルムは生物(ナマモノ)です。メーカーも「有効期限外でのご使用の場合」保証外としています。
では果たして期限が切れたフィルムは使い物にならないのか?
軽〜くゆる〜く検証していきます。
今回のフィルムは「コダック カラープラス200」です。
数年ほど前は安価で手に入るフィルムの大定番だったのですが…
「期限の切れたフィルムは10年ごとに感度を一段落として使う」と風の噂を耳にしたので倣ってみました。
使用カメラはコニカI型。レンズはヘキサノン50/2.8なのでI型の最終型です。距離計固着&ファインダー内カビなどボロボロだった個体がかわいそうで、頑張って何とか動かせる状態にしてみました。
ベールを纏ったようなハレーションはレンズの状態でしょうか?
粒状感は感じるものの、像はしっかりと出てるように思います。
気持ちアンダーですが雰囲気が出ました。
こちらはいつも通り撮影できた印象です。シャープネスもいい感じです。
長時間露光。強い光源は少しハレーションっぽいですが、建造物のシャープさは終戦直後に製造されたカメラとは思えないほど良く写ります。
【結果】
案外普通に使えてしまいました。
もちろん、フィルムの保管方法やDPE屋さんの補正の腕による所が大きいと思いますが、極端な感度落ちもなさそうでした。
今回は10年切れと言うことで感度を1段落として試写してみましたが、次は200のまま試写をしてみたいと思います。
注意として、古いフィルムは現像液を非常に痛めてしまう危険性があるのでお店の中には断るところもあるそうです。
古いフィルムは現像に出す前に一度相談してみたほうがいいかなと思います。
期限が切れたフィルムは基本的にイレギュラー品です。思いがけない写りをしてくれることもあれば、何も映らない可能性も十分あります。
くれぐれも「自己責任」であると言うことをお忘れなきよう。
camera: Konica I
lens: Hexanon 50/2.8
film: Kodak color plus 200 (ISO100設定)