【初心者向け】これからフィルムカメラを始める方へ ~フィルム装填編~

フィルムカメラを買われた方には、撮り終えたらお店の人にフィルム交換を頼まれる方もいらっしゃるかと思います。
確かに失敗も少ないので間違いではないですが、旅行などの道中では必ずカメラ店があるわけでもありません。
そこで、お家や旅行先でセルフローディングが出来るようフィルム装填&交換のや流れをお伝えしたいと思います。

【例】ミノルタ SR-7

まずはフィルムを装填するため、裏ブタを開きます。
一眼レフは巻き戻しクランクを持ち上げて裏ブタを開く方式の機種が多いです。クランクを持ち上げ、もう一段階引くと開きます。

クランクに持ち上げロックが付いている機種もあるので最初に確認しましょう。
ここからさらにもう一段階持ち上げます。
開きが悪い場合は、クランクを上げつつ指を添えて優しく開いてあげましょう。

これで、フィルム装填の準備が出来ました。
続いてフィルムを入れていきます。

フィルムを空洞の方に入れて、クランクを押し下げます。これでフィルムが不意に動くことを防止してくれます。
パトローネ(筒)の出っ張りを下向きにして入れる機種が多いです。また、パトローネの溝にクランクの先がはまるように意識しましょう。
フィルムの先を引っ張り、反対側の軸にあるスリットに差し込みます。このときシャッターに指が触れないように注意してください。
しっかりと差し込んだら巻上レバーをひと巻きし、軸に巻き付かせます。この時に巻取り軸の直前の歯車がフィルム両端の穴にはまっているかしっかりと確認しましょう。

巻き付いているのが確認できたら、しっかりと裏ブタを閉めます。

最初は「S」の位置に印があるので、2回ほど空シャッターを切って…
「1」のマークになってから撮影開始です。
正常にフィルムが巻き取られていたら、巻き上げるたびにクランクがクルクル回るのでしっかりと確認しましょう。回らない場合、何らかの理由で装填できていない可能性が高いです。

次にフィルムの巻取りです。ここでは24枚撮りフィルムでの例です。

もし規定枚数を撮り終わったら…
底部にある巻き戻し解除ボタンを押します。ここを押さないと中の歯車がつっかえてしまい、最悪カメラとフィルムの両方が破損してしまうので注意しましょう。機種により押したら引っ込むタイプと、巻き戻す間押しっぱなしにするタイプがあったりします。
クランクを起こしてクルクルと巻き戻します。続けていくとスッと感触が軽くなるので、そうしたら巻き終わりです。クランクを引っ張って開きます。
巻き戻し完了です。カメラから取り出し現像してもらいましょう。

※メーカーや機種によっては各ボタンが違う仕様になっていますが、基本的に操作するのは同じです。
慌てずに落ち着いて操作しましょう。

ペンタックスSVの裏ブタ開閉ロック
ニコンFの巻き戻し解除ダイヤル。シャッターリングを“R”に合わせます。
オリンパスM-1(OM-1)の巻き戻し解除レバー。赤点を“R”に合わせます。

今回は一眼レフで作例を載せましたが、マニュアル操作のコンパクトカメラでも共通する操作のモデルもあります。
基本的にフィルム交換後に巻き上げると巻き上げ機構が自動復帰する機種が多いですが、フィルム交換後に巻き戻し解除のスイッチを自分で戻さないといけないカメラもあるので、使用前に調べておくと安心ですね。

数十年の時を経て、自分の手に渡ってきたフィルムカメラ。しっかりと特徴を掴んでやさしく操ってあげましょう。

露出計付きのカメラの場合、フィルム交換ごとにISO感度ダイヤルのチェックをしましょう。