オールドコンデジが世間を賑わせている昨今ですが、比較的落ち着いてるのがオールドデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)。
ミラーレスに続々と世代交代をしてきているカテゴリですが、果たして19年前のデジタル一眼レフは使えるのか試写してみました。
今回のカメラは2006年9月に発売された「Canon EOS Kiss Digital X」です。
いわゆる普及機カテゴリにおいてパイオニアとなったKiss Digitalシリーズ。Kiss Digital Xは2003年登場の初代から3年後の機種ですね。
自社開発の1010万画素CMOSセンサーや、自然な色表現を実現した画像処理エンジン「DIGICⅡ」など非常に充実した機能を盛り込んでおり、コンデジからのステップアップにも最適となったモデルでした。
ここからは外観を見ていきましょう。

曲線を多用したポテっとしてて愛嬌のあるボディデザインですね。ミラーが小さい分マウント径が大きく感じられます。

前面には“Kiss DIgital X”のロゴが誇らし気に。

手の小さな方でも手に包み込みやすいサイズですが、手が大きい人には指が余っちゃうかもしれません。
(経年劣化でラバーがボロボロに…)

上部の操作系は右肩に集約されていています。視覚的にも分かりやすい配置です。

モニターの左右にボタンが配置されているため、操作時は両手を使う必要が出てきますね。モニターも2.5型になり前モデルよりも大型化されました。

グリップ側面がメモリーカードの収容スペースです。SDではなくコンパクトフラッシュですね。迫力があるサイズです。容量は16GBまで作動確認できているようです。

強力ではありませんが頭部にフラッシュが内蔵されています。暗いシーンにも安心ですね。
ここからは実写です。
レンズは
・EF-S18-55/3.5-5.6 IS
・EF55-200/4.5-5.6USM
を使用。
ブログ掲載用に画像をリサイズしています。

正直、今回の個体は背面モニターが見ていて少しボヤっとしてるので仕上がりが不安でした。
…PCで確認するまでは。

非常に濃厚な発色のしっかりした描写です。暗部も予想より大幅に残っていて驚きです。

若干ピンが抜けてるように見えますが、ギリギリ大丈夫そうです。街灯の質感が素晴らしく思います。

看板はもちろん鎖や壁の凸凹など非常によく再現されていると思います。

ISO400で若干ノイズを感じますが、色の出方もとても落ち着いて見えます。

時計塔の文字盤もクッキリと表現出来ました。

こちらは標準ズームにて。建造物の輪郭がピシッとシャープに記録出来ていると思います。

同じく標準ズーム。Pモードでの撮影でしたが、見たままの色味に限りなく近い描写です。
立体感も感じられます。
【まとめ】
もうすぐ20年経とうとしているカメラに思えないスペックのカメラでした。
特に色味の再現性は最新機種にも劣らず、むしろ個人的にはこちらの方が好みかもしれません。
改めてDIGICⅡの忠実な再現性に脱帽です。
もちろん1000万画素機なので拡大やトリミングをしていくと粗くなってしまいますが、そのままのサイズで楽しむ分には今でも通用するんじゃないかと思ってしまいます。
やはり気になるところは何点かあって、
・メモリーカードがコンパクトフラッシュ
・ISO感度が最高1600(状況により800も厳しいかも?)
・比較的軽量だけど、思ったよりは軽くない
・経年によるモニターやグリップの劣化
といったところは計算していただければと思います。
デジタル一眼レフの普及に多大な貢献をしてくれたEOS Kissシリーズ。
令和でも楽しめるお手軽な一台でした。
発売からずいぶん経つためか悲しいことにジャンク箱でお見掛けすることが多い機種ですが、店舗様できちんとチェックされている個体がよろしいでしょう。
初期のモデルにもう一花咲かせてあげてみてはいかがでしょう?
(※お買い求めの際はCFカードリーダーのご用意を!)

