いつまでも見つめていたい。
あなたの声を聞きたい。
指をからめ、そっと優しい頬に……。恋は心の目を理想のフィルターで曇らせてしまいがち。告白とともに嫌われてしまった数々の思い出。還暦を過ぎてもいまだにキューピットの力を神頼みしたくなることしばしば……クワバラ、クワバラ。
銀座天賞堂さんのビルの角にある山田朝彦氏作(HP参照)の有名なキューピット。通りすがりにチラリと目を向けられる人々をよそに、ちょっぴり恥ずかしそうな姿で一方を見つめるキューピット。手には弓と矢が握られています。やたらと恋の矢を放たないぞと言う意志がうかがえます。
くすぐったいからそこは触らないで!
一緒に撮らせていただいてありがとう。
銀座の恋のお話はキューピットの放った恋の矢と信じる錯覚人であふれているのでしょう。
キューピットの矢など考えもしなかった高校時代、朔太郎の詩「愛憐」は刺激的でした。