前回記事にて適正露出について記事を書きました。
今回は体感露出の決め方のヒントの1つです。
『サニー16ルール』。皆様はお聞きになったことがありますでしょうか?
別名『16/感度』ともいわれるようです。
基本的に露出というものは世界共通です。
晴天時の屋外は日本でもイギリスでもアメリカでも同じ露出で撮影することが出来ます。曇天時も同様です。
晴れている屋外での撮影がメインでしたら是非一度試してみて頂きたいのが『サニー16ルール』です。
簡単に言うと“快晴時は絞り値を16に固定してシャッタースピードを装填したフィルムの感度に近い数字で固定する”ということです。
例としては…
ISO感度が100のフィルムを入れていたら、
シャッター速度を1/125(フィルムの感度に近い数字)に合わせて、
レンズの絞り値をf16に合わせます。
これで晴天時の撮影が可能です。
たとえば、ISO感度400のフィルムを入れていたら…
レンズの絞り値は16に固定して、シャッター速度を1/500(フィルムの感度に近い数字)に合わせれば適正な露出の撮影が出来ちゃいます。
これが『サニー16ルール』です。
慣れてきたら、これを基に状況に応じて微調整していくことで撮影出来るバリエーションも増やすことが出来ます。
ただし、
・このテクニックは補正範囲の広いネガフィルムに向いた手法です。リバーサルフィルムの場合はラチチュードが狭いので、正確な露出を計測したほうが望ましいです。
・雲の無い快晴下でのテクニックです。日陰や部分的に暗い所などは潰れてしまう可能性があります。
・f16まで絞るので、この方法だと開放でのボケを活かした撮影は難しいかなと思います。
などの注意点が出てきますが、露出計の持ち合わせがない時など体感的に基準が出来ることは決して損ではないかと思います。
【さいごに】
以前掲載したと思うのですが、フジフイルムさんのフィルムの箱(ISO400)に記載されている撮影時の露出の目安を添付しますので、ご自身に合ったスタイルを選んでいただければと思います。
ちなみにこの手法はマニュアルモード搭載のデジタル機でも活用できるので、デジタルカメラをお持ちの方は試しにサニー16ルールを試してみてはいかがでしょうか?
今より一歩踏み込んで、光や影と仲良くなれますように。