究極のスナップシューターとして名高いカメラ“RICOH GR2”。中でもGRシリーズ10周年を記念して世界1200セット限定で生産された“GR2プレミアムキット”(新品)を当店にお迎えして5年が経ってしまいました。この度、特別なGR2に興味がおありの方の一つのきっかけになれればと、価格の見直しをさせて頂きました!
そもそも“GR”とはなんぞや?
1996年にRICOHが世に送り出した高級コンパクトカメラ「GR1」。キレのいい広角レンズに片手でも扱える小型ボディ。GRシリーズはまさに瞬間を切り取る“スナップショット”に特化したスペックで、現在のデジタルGRまで脈々と受け継がれています。その性能は世界的に有名な写真家の森山大道さん、金村修さんをはじめ、多くの芸能人に愛されてきたのを見てもお分かりの通り。
その中でも一つの完成系として誉れ高い、GR2は2015年に販売されました。
コンパクトデジカメとしては大型のAPS-Cセンサーに(1690万画素)に18.3㎜(35㎜換算:28㎜)と幅広く活用できる広角レンズを採用。起動から撮影まですべて片手で完結できる操作系統。また、突然シャッターチャンスが訪れても一気にシャッターを全押しすれば、事前に登録した設定で撮影できる「フルプレススナップ」機能を搭載。お洒落なデザインに寄らず、漆黒の無骨なボディはさながら忍者のよう。熱狂的な支持者がいるのも納得です。
最初はボタンの多さに戸惑いますが、慣れてくると直感で各値を操作できるので快適です。
上部は非常にスッキリしています。モードダイアルには誤動作防止でストッパーが付いてます。左肩には収納式フラッシュを搭載。
こんなに機能充実のGR2ですが、世は令和時代。今や大幅にスペックアップされた次世代機“GR3”も発売されています。このままGR2の役目は終わってしまうのか…
否…!!
今でも充分闘える!!
そして今日も!!
これからも!!
折れていても!!
ということで、担当所有のGR2で撮影していきたいと思います。
鳥居の朱がそのまま再現されている様に感じました。(しゃがんで撮ればもっと迫力を出せたかもと反省…)
老舗ホテルの手すりです。本来の質感がすごくよく再現できてると思います。奥に行くに従って滑らかにボケていくのも気に入ってます。
夜の繁華街も気軽に撮影できました。色とりどりの看板が賑やかで楽しいです。夜空の暗さも綺麗に出てると思います。
フィルムのクロス現像をイメージしたピクチャーコントロール「クロスプロセス」。普段と違う色の表現が新鮮です。
GRの代名詞、「ハイコントラストモノクロ」です。キレキレのシャープさとバキバキのコントラストを楽しめます。(擬音多め)
【感想】
今回GR2で撮影してみて、改めてその能力に驚きました。2020年現在では少なめの画素数ですが、個人的にはむしろ好感度でもノイズなどが目立たず、特にトリミングなどはしないので全然気にならなかったです。センサーもさることながら、レンズ性能も存分に発揮出来てるのでは無いでしょうか。
手ぶれ補正機能は非搭載ですが、日中はほとんど問題ないかと思います。夜間の撮影はしっかりとカメラを保持して撮影しましょう。
利点でもあり欠点でもあるのですが、ファインダーが無いのとシャッターを切った感覚があまり感じないので、「いかにもカメラで撮影した感触が欲しい」という方には少々物足りなく感じるかも知れませんね。
逆に仰々しくならず、素早く取り出して目の前の一瞬を切り取りたいスタイルの方にはこれほどうってつけのモデルは無いのでは無いでしょうか。
メインカメラとしてはもちろん、一眼などのサブカメラとしてもオススメできるカメラだと思います!
全てPモード、jpegで撮影しています。
・GR2 プレミアムキット(新品)