銀幕の小さな部屋「浅田家!」パート2

二宮和也さん主演の映画「浅田家!」がワルシャワ国際映画祭に邦画初で最優秀アジア映画賞を受賞されたそうです!!おめでとうございますっ!
遅ればせながら、私もやっと鑑賞できました。本当に心温まる極上の感動映画でした!

公開から3週間ほど経ったので少し落ち着いたかなと思っていたのですが、作品の人気の高さと、鬼と戦う少年アニメの公開に合わせてコンパクトなスクリーンに移動してしまったらしく、かなりの混雑に…流石です!
ですが、やはりテレビとは比較にならない大きなスクリーンで周りの人と感動を共有できたのは素晴らしいなと感じた次第です!
特に北村有起哉さんの場面とクライマックスの場面が凄く印象的で、終映後も眼に焼き付いてました…
あと個人的にはFEのファインダーを覗くカットが、本当にファインダー内から撮られている様で小さな感動がありました!

さて、前回の投稿では、ニコンFEについて書きましたが、今回は同じくらい劇中に顔を見せる中判カメラ「ペンタックス67II」を取り上げます!


ニコンFEは父親から譲り受けたカメラ。ペンタックス67IIは写真家になってから、自分で購入したカメラでしょうか。劇中では木製グリップも付けて、主に三脚に固定して撮影してますね。他モデルとはペンタ部のロゴや、右手側グリップなどで見分けやすくなってますね。

「ペンタックス67II」はブローニーフィルムの規格6×7を普及させたと言っても過言ではない名機「ASAHI PENTAX6×7(1969年)」通称“バケペン”の最新型として1998年に発売されました。(その時点で約30年!)
ただでさえ息の長いモデルですが、その中でも複数回マイナーチェンジを行なっています。それまでマニュアル操作だったシャッター速度に絞り優先が追加され、より快適に撮影できるようになりました(AEプリズムファインダー装着時)。しかし、その代価として旧世代よりもウエイトがアップしてしまったようで、手持ちで構えてたら腕がプルプルしてきましたよ。少しでも軽い方が良いのなら、先代も選択肢に入れてもいいかも知れませんね。

劇中と同じ、90mm /F2.8レンズ(別売)と組み合わせてみました!

67判で90mmだと35mm換算で約44mm相当となり、標準に近い画角になります。

軍艦部の液晶モニターやダイヤルなど、かなりスマートな感じに。シャッターダイヤルを「A」に合わせると、絞り値に対してカメラがシャッター速度を決めてくれます。

シャッター速度はBと4〜1/1000秒。二眼レフやスプリングカメラの採用しているレンズシャッターと違い、フォーカルプレーンシャッターなので、高速シャッターを使用できるのは嬉しいですね。露出補正や測光方式の切り替えダイヤルも見えます。

35mm フィルムとブローニーフィルムの比較。こんなに違います!撮影可能枚数は10枚です。

大きなファインダーを覗くと、とても見やすくてボケの立体感もイメージしやすく感じました。巻き上げ角度が結構大きく、速写は難しく感じましたが、慣れでしょうか?

1969年発売の前モデル「PENTAX67」意外と持ちやすいです。こちらの無骨な外観も良いですね!

6×7という規格は35mmフィルムの約4.6倍もの情報量を記録することができ、長方形に近い画角のため構図が作りやすいと言った特徴があります。
さらにペンタックス67は
・35㎜一眼レフとほぼ同じ操作方法 (ニコンに近い?)
・柔らかい描写のレンズ群
・比較的入手しやすい
と、これから中判カメラを始める方にもとてもオススメできるカメラになってます。

主にプロの写真家の方々が追求してきた「6×7」の世界。
“バケペン”と一緒に覗いてみてはいかがですか?

この記事の投稿時には「ペンタックス67TTL」「ペンタックス67II」どちらも在庫がございます。ネット未掲載商品もありますので、よろしくお願いいたします。
前モデルペンタックス67TTL
ペンタックス67II(SMC105mm /f2.8付)
ニコンFE (ブラック)