ここエモいポイント〜ミノルタCLE編

ミノルタCLEといえば、現在でも根強い人気のある、絞り優先AE搭載のレンズ交換式レンジファインダー機です。

発売は1981年。元々はライツ社との技術提携によって生まれた「ライツミノルタCL」の後継機としてミノルタが開発したものの、ライツ社に見向きもされなかったため自社で製造販売することとなった、と言う経緯はよく知られています。

ファインダー枠は28/40/90mmの3つしかないですが、小型軽量で絞り優先AE機能搭載となると、使い易いに決まってます。

レンジファインダー機はこれだけでいい、なんてことを言う人がいるのも納得なんです。

そんなミノルタCLEのエモいポイントはここ!

近づいて、近づいて。

やはり、ここでしょう。

マウント脇にある、「メインスイッチ、セルフタイマースイッチ&セルフタイマー作動兼バッテリーチェック表示ランプ」。略して「MSST&STBC」。

「ここがなぁ…いただけないんだよなぁ」と言われてしまう部分です。「なんでこの場所にこれを付けちゃったのかなぁ」と。

実際に、この部分を指で隠すと、このカメラの印象が変わるのが判っていただけるかと思います。グッと締まると言うか、端正さがグッと増すと言うか。

でも、ここがいいんです。国産なんです、と言うか、ミノルタなんです、と言うか、80年代なんです、と言うか。なんともその存在を的確に表現できない。良くも悪くもいろいろと絶妙微妙な存在だな、と思ってしまいます。

これはこれで、胸にくるものがある。がっかり転じてエモとなる。

ミノルタCLEのエモいポイントは、間違いなく、「メインスイッチ、セルフタイマースイッチ&セルフタイマー作動兼バッテリーチェック表示ランプ」(MSST&STBC)。

異論は認めます。