懐かしの看板「おちょやん」

SONY α7:Carl Zeiss Sonnar FE1.8/55ZA T*

懐かしいと表現すると年齢がわかってしまいますね。

若いスタッフにこの写真を見せたところ、「?」「大村崑の看板は見た事があります」と言い残し去ってしまいました。正直、彼にとってはその程度のことだったのでしょう。

勿論、保存状態の良い同看板が存在する事は承知ですが、この半世紀以上も雨風にさらされ錆付き、プリントも薄くなり哀れに思えるこの看板。このことに意味があるのです。水原弘さんの「黒い花びら」の年に産まれた私にとってはよくぞ耐えていたねと感動し、「君こそ我が命」今でも唄えそうな気がします。可憐な由美かおるさん。ダンスに歌に芝居にと活躍され、ドラマ水戸黄門の入浴シーンは有名でした。体形もこの看板の頃と変わらず若々しい方と言われています。

もうひと方は、NHK連続テレビ小説「おちょやん」のモデル「浪花千栄子」さん。自分の知る千栄子さんはどんな役でもこなせる演技派の女優さんだったと記憶にあります。今後のドラマの展開がとても楽しみです。

ご来店くださるお客様の中で「○○年に作られたライカM○はありますか」という方がおられます。製造番号で確認できることをご存知なのでしょう。手入れがゆきとどいていれば半永久的に使用できるライカのカメラにご自分の人生を重ねておられるのでしょう。人生を重ねるという意味において看板に対する私の感情と通ずるものがあるように思います。

以下のフイルムでの写真は、1950年代後半のレンズ固定式レンジファインダーカメラです。2018年12月の撮影ということもありますが、同じ被写体でもデジタルとフイルムとでは印象が違いますね。

Ricoh“35” De Luxe:RIKEN RICOMAT2.8/4.5cm