多くの中判カメラを世に送り出したことで知られるマミヤ(マミヤ・オーピー)の、6×7判プロ向けスタジオカメラの傑作。
1970年から20年の長きにわたって製造販売されたRBシリーズを電子化したカメラがRZシリーズ。初代の「RZ67プロフェッショナル」が1982年の発売。続く「RZ67プロフェッショナルII」は1993年に登場しました。
あまたのプロカメラマン達に使用され、ブツ撮りやポートレート等のスタジオ撮影だけでなく、スナップや屋外でのフィールド撮影にも活躍しました。
そんなRZ67のエモいポイントはここ!
はい、ごろーんと横に倒します。猫や子犬をごろーんと横倒しにする感覚で。
もう見えますね。
ボディ側面パーツと外装革です。ともに、ドット状に凹んだ模様(ディンプル柄)が並んでいます。
このような外装は、おそらく他のカメラにはないのではないでしょうか。
そしてこの柄が、有孔ボードを思い起こさせます。
学校の音楽室や視聴覚室の壁に使われているアレです。公民館の壁や会議室の壁、古いマンションの天井壁などでも見かける事がありますね。昭和の人にとっては、ちょっぴり懐かしい感覚になったりします。
近年では、扱い易さや色々なカラーが用意されている事、孔にフック等を引っ掛けられるなどの利便性から、DIYの素材として人気があるようです。
この有孔ボードというのは本来、壁から少し離して設置する事で防音効果が期待できるものなのですが、RZ67はシャッターを切ると「ガバコンッ!」と大きな音がします。
そりゃあこのカメラの外装は有孔ボードではないですから、当たり前なんです。
という事で、マミヤRZ67プロフェッショナルIIのエモいポイントは、このボディ側面パーツと外装革。
異論は認めます。