銀幕の小さな部屋 2巻目「ジャッカル」

銀座も少しずつ春の便りが聞こえてきましたが、花粉のため中々屋外に出るのが躊躇われるスタッフです。

今回ご紹介する映画は1997年製作の「ジャッカル」です!

私は未見で大変恐縮ですが、元々は1973年に製作された「ジャッカルの日」のリメイク作のようです。

主演はスーパースターのブルース・ウィリス、リチャード・ギア!

また、脇を固める俳優陣も大ベテラン、シドニー・ポアチエ(本当に渋い!)を始め、無名の頃のJ・K・シモンズやジャック・ブラックがフレッシュな存在感。さらにはキーパーソン的存在に「スペースバンパイア」で一世を風靡したマチルダ・メイが華を添えています!

【あらすじ】米露の合同捜査チームに弟を殺されたマフィアのボスは、報復として本名も顔も決して表に出さないプロの殺し屋「ジャッカル」(B・ウィリス)にある人物の暗殺を依頼する。FBIは暗殺阻止の為に、ジャッカルを唯一知る受刑者デクラン・マルクイーン(R・ギア)に協力を求めるが…

かなりシリアスムードな本作ですが謎の殺し屋ジャッカル、冒頭からいきなり対面交渉で登場します!

他にも、用済みの人間を車ごと蜂の巣にしようとしたり、イベント会場のど真ん中でドンパチ始めたり。ジャッカル、中々のエンターテイナーさんです。

また、「そんな所&顔でコントローラーいじってたらバレちゃうよ!」って場面や、車窓から大口径の銃身が堂々とコンニチハしてるのもご愛嬌!(鑑賞中は全然気になりません!)

ちなみに彼が使用する銃はM84FS(ダイハードのマクレーンと同じベレッタ社!)やグロック17、消音器付のMP5などプロの選択ですね。

この作品は、華麗なる怒濤の変装のバリエーションが見所の一つになってます!

その豊富な変装スタイルの一つ、「フォトグラファー(?)」から、使用カメラをピックアップします!

映画「ジャッカル」より引用

黒ずくめの衣装に片手に漆黒のカメラ。                 ストラップを見ると…

映画「ジャッカル」より引用

「MINOLTA」! なんと、ミノルタです!!全体的に画質が粗くて(35㎜フィルムをそのままデータ化?)細かくは確認できませんでしたが、軍艦部の形状やボディ上部の液晶パネルの形状から推測すると、恐らく1995年に発売されたミノルタのAF一眼「α303si SUPER」では無いかと思われます!彼のチョイスの決め手は搭載されている“おまかせPモード”だったのかもしれませんね!

このカメラは「誰でも簡単に良い写真が撮れる」をコンセプトに作られました。最高1/2000秒のシャッター速度にシンプルな操作感でとても扱いやすいカメラですね。ボディ左側の機種名が長そうに見えるのは、「α」ブランドの海外ネーム「MAXXAM」銘が刻まれているのだと思います。

ミノルタと言えば1970年代あのライツ社(現ライカ社)と手を組み、「LEICA CL」などの名機を共同開発。さらには1985年、優れたAF性能を搭載した「α−7000」を発表し、「αショック」と呼ばれる程の一大ムーブメントを巻き起こしたメーカーです!

今ではミノルタのフィルムカメラはジャンクコーナーに置かれていることが少なくありませんが、裏を返せばミノルタカメラの操作感、レンズの映りがそれだけ当時数多くのカメラマンから高い信頼・評価を受け、愛され使い込まれていた証なのではないかな、と個人的に思ってしまいます。

もし、状態の良いミノルタAF一眼と出会ったら、当時の最高峰一眼レフでフィルム撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。

勿論、私は「ミノルタα−SWEET2」も「ジャッカル」も大好きです!

出典:「ジャッカル」1997年

監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ

出演:ブルース・ウィリス、リチャード・ギア、シドニー・ポアチエ、マチルダ・メイ