遅ればせながら、先日やっと「鬼滅の刃 無限列車編」を鑑賞してきました!
内容は流石!!テレビ版のままのクオリティでさらに劇場のサラウンド効果(ドルビーEX的な)の迫力を存分に堪能してきました!
最後涙腺一杯まで我慢していたのですが、隣のナイスミドルの嗚咽にも一押しされ一気に崩壊してしまいました…
基本的に漫画のアニメ作品で劇場版って原作と離れた番外編ってイメージがあったのですが、原作の流れで劇場版一本作るって珍しいのですかね?
さて、今回ご紹介する作品は「ブラッド・ダイアモンド」(2006年)です。
舞台は内戦下のアフリカ・シエラレオネ。資金調達の為に採掘されるダイアモンドを巡るクライムサスペンス作品です。
主演の傭兵役にレオナルド・ディカプリオ。
共演は、ジャーナリスト役でジェニファー・コネリー(ショーン・コネリーとは無関係)、地元の漁師役でジェイモン・フンスーが確かな演技で魅せてくれます。
監督は「ラスト・サムライ」のエドワード・ズウィックです。
【あらすじ】
1999年、紛争の続くアフリカ・シエラレオネ。漁師のソロモン(J・フンスー)が住む村を革命組織が襲撃、家族と逸れてしまう。拉致された先の採掘場でダイアモンドの採取をしていると、100カラット規模のピンク色のダイアモンドを発見する。その時政府軍が強襲し、どさくさに紛れてダイアを隠すがソロモン自身も政府軍によって逮捕されてしまう。
時を同じくして、ダイアの密輸で逮捕・投獄されたアーチャー(L・ディカプリオ)は獄中でソロモンのダイアの話を盗み聞くが…
この作品では、主にジャーナリストのマディー(J・コネリー)がカメラを使用していきますが、他にもチョコチョコ出てきます。
まずは、カメラマンに変装して越境を図ったアーチャー。
遠すぎて、よくわかりませんね。バッテリーパックが付いています。レンズの形状としては、ニコンみたいです…。デザイン的にはニコンF4SかF4E?的な感じがします。偽装のためにプロ仕様のカメラは必須ですね!結局ばれちゃいますけど。
続いては、ジャーナリストのマディーのカメラですね。
こちらは、M型ライカですね。ファインダーの下部に銀色のラインと隣にクランクがあり、シャッターダイヤルの大きさから1984年発売のM6ブラッククローム(0.72)ではないかな〜と思います。M5やCLの腕木露出計と違い、シャッター幕面に白丸を付けて反射光を利用した露出計を内蔵しているため、とても使いやすい実用モデルです。ロゴは何か目隠しみたいなことしてますね。スナイパーは1Km先のタバコの火を見つけるらしいですからね、目立たないに越したことはありません。
レンズはズミクロン35mm /F2みたいです。コンパクトなサイズとフォーカスレバーから第3世代(フードは12524)かなと思いますが、果たして。
銃を向けられても、怯むことなく突きつけるライカM6(0.72)
劇中で物語を置いといて、中々衝撃だった「ライカのセルフィー」。最短撮影距離が0.7mなので、ギリギリできない事もない?
いや!この短距離はさすがに厳しい気がしますよ!
こちらは物語のクライマックスでの2番目に衝撃だった場面。遠くから望遠レンズであるシーンを撮影している…まさかのニコンF-601Mぽいのですが!!
1990年のAF一眼レフ「F–601」と同時に発売された一眼レフですが、このカメラAF時代真っ盛りの中なんとAF機能、内蔵ストロボ、スポット測光機能を省略しています!MF機ですが、兄弟機F−601では使えないタイプGレンズ(シャッター優先・プログラムAE)を使える摩訶不思議なモデルです。
1988年発売のF–801系統かとも思いましたが、ペンタ部のイルミネーターが無いしなあ…。付いてるのもAiレンズぽいし。
現地でもMF機のライカを使用していたので、彼女自身マニュアルフォーカスに絶対的な信頼を置いている方なのかも知れませんね。
当時のアフリカでは“紛争ダイア”とも呼ばれ、このダイアが紛争の資金源となっていることから「ブラッド・ダイアモンド」と言われています。
世界中でこの問題が提起され、2002年に紛争ダイアの取引を停止できる「キンバリー・プロセス認証制度」が採択されました。
しかし、宝石然り、金塊然り監視の目を抜けて違法に卸そうとする輩も完全に絶えることは無いのでしょうね。供給するのは、需要があるから。しっかりと肝に命じておきたいと思います。
おまけ
後ろの観光客役の方(日本の方?)もちゃっかりカメラ使ってますね。ストラップの柄的には、これもニコンAF一眼?
出典:「ブラッド・ダイアモンド」(2006年)
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジェイモン・フンスー
監督:エドワード・ズウィック