国産フィルム試写!「MARIX 800T」

今回のマリックスフィルム試写は800T(24枚)です。今まで試写してきたマリックスフィルムは“D”つまりデイライト(=日光)、日中の屋外向けの色味で調整されているフィルムでした。
それに対して“T”はタングステン光に合わせて調整されたフィルムです。室内などの白熱電球で通常の色味を再現するためのもので、日中屋外で使用すると「青味が強く写る」フィルムということです。

本来は日中屋外で使用するのはイレギュラー使用ということにはなるのですが…そこは「フィルムの個性を楽しむ」という大義の前には無問題でしょう!

24枚取りの外装は400Dと似た色味のパッケージですね。表記はしっかりと「タングステン ISO800T」の記載が。

パトローネも今までと同じプラスティック製。

“青く写る”色味としては「90年代の邦画」がしっくりくるかもしれません。

早速試写結果を見ていきましょう!
今回のカメラはニコンFEを使用しました。
現像はフジ仕上げで現像してます。

Nikon FE, MARIX 800T

ISO感度が800ということもあり、夜間で少し絞っても余裕のあるシャッター速度で撮影できました。描写も非常に雰囲気よく感じられました。光源の滲みも相変わらずです。

Nikon FE, MARIX 800T

レンズの最短撮影距離付近にて。室内での色味も大幅な変化は無かったように感じられました。蛍光灯下ではもう少し描写が変わるかもしれませんね。

Nikon FE, MARIX 800T

雨天ならではの雨の飛沫を撮影できました。高感度フィルムですが、個人的には粒状感も日中屋外ではそこまで荒くは感じられませんでした。

Nikon FE, MARIX 800T

やはり全体的に青味が感じられますが、担当的には暗所に強いフィルムとして常用としても選択肢にいれられるなと思いました。
前回2種は1枚少なく撮り終わってしまったのですが、新ロットで長さ調整をしてくれたのでしょうか、今回は24枚きっちり撮影できました。
いろいろ調べてみると夜間の人工灯を入れた構図で本領を発揮するようなので、こちらもチャレンジしてみたいと思います。
今回は曇天&雨天での試写でしたが、次回晴天時にも撮影してみたいと思います。

前回の100D400Dの描写も参考になれば幸いです!

繰り返しのご案内ですが、
・フィルム確認窓があるカメラは遮光する
・ISO感度は手動で設定する
を気をつけて撮影を楽しんでいただけたらと思います。

※4/2現在、マリックスフィルム公式サイトでは今までの紙箱パッケージとエコパッケージに分かれて販売されているようです。
エコパッケージ版は少しお安めになるみたいですね。