「わたしに気づかないの?」

「わたしが見えないの?」と不意に甘い声。キョロキョロする私に目を細めてポーズをとってくれた。と思えて……。「女の子?」

どこからか猫の太いしゃがれ声。「彼なの?」
立ち去ろうと少し離れて「バイバイ」
そんなにじっと見つめられたら、「もう少し側にいても大丈夫?」
「可愛く撮るよ」「動かないで」
「目線、きまってるね」
「彼の気配がするの?」
「声をかけてくれてありがとう」「瞳が美しいね」

NIKKOR Ai 105/1.8